このところ、暖かくなったからか、道で猫に会うことが多くなった気がします。
今朝も道の真ん中で、うとうとしている姿を見つけました。癒されますね。
今日は、公園に持ち出した3枚のうちの2枚目のご紹介です。
青色が綺麗な一枚。
元々は、マフラッシュという箱状に縫い合わせた収納袋の一部です。
イランの北西部に暮らすクルド民族によって、おおよそ、60年前に織られました。
「ジジム織り」という織り方です。横糸の他に、追加の色糸を経糸に絡めて模様を出します。
追加の色糸は、ベースの糸より太い糸を使うので、刺繍のように模様が浮き出るのが特徴。
「ジジム」というのはトルコ語で、クルド語では、「ラディ」と呼ばれます。
色を変える時には糸を切らないので、刺繍のように糸が飛んでいるのも特徴のひとつ。
規則正しく並んだ模様の緻密さには、目を見張るものがありますね。
糸を加えながら織るキリムは、平織りのキリムよりも厚みがあり、丈夫な仕上がりになります。
袋は、大切なものを守る道具なので、ラディのような糸を追加する織り方が多いのですね。
敷物として使うのも良いですし、
こうして、ソファや書斎の椅子の背に掛けて、その手織りの息吹きを感じていただくのもおすすめです。