遊牧民の袋は、変幻自在、丈夫なアート
JUGEMテーマ:キリム
今日は、ぽかぽか、穏やかな暖かさですね。
電車の窓からは、鮮やかなピンク色の梅の花が見えました。
いよいよ、春ですね!
お客様と、キリムのお話をしていて、よく驚かれるのは、キリムの使い方です。
遊牧民の生活用具である「キリム」には、
いろんな使い方がありますが、
その中で、今日は「ホルジン」をご紹介したいと思います。
以前、「ナマクダン」という、塩袋をご紹介しましたが、
「ホルジン」は主に、荷物をロバやラクダに運ばせる為に使う、袋です。
その、「ホルジン」の一部がこちら
元々は、もう一枚同じものとペアになっていて、
背中かけると、左右のわき腹部分に袋がくるような仕組みです。
上部のブロック模様に見える部分には、ブロックとブロックの間にボタン穴のようなものがあって、
そこに、裏布に付けたひもを通して留めます。
袋、全般に言えることですが、過酷な使用状況にも耐えられるように、
スマックや絨毯織りで作られるものが多いのも特徴です。
丈夫に織られた為に出来上がる、その素晴らしい模様は、
アートとなって、私たちを楽しませてくれます。
変幻自在なキリムの魅力には、底知れぬものがありますね!
お母さんが乗る馬のホルジンに、子供が入っている写真が、とても可愛かったのを思い出しました。
Tweet
- 2012.03.03 Saturday
- キリムいろいろ
- 16:15
- comments(2)
- trackbacks(0)
- -
- by persiakilim
キリムって、かなりの強度があるんですね。
古いものほど織り目が細くて強いと言うイメージがあります。